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トレーナー紹介

長年,いくつかの総合病院にて作業療法士として勤務してきました.その中で一瞬にして病気や怪我で「いつも通りの生活」が失われていく場面に直面し,その患者様と向き合ってきました。

 

そんな経験から「予防・健康維持」の大切さを学び当サービスを立ち上げました。高齢社会・長寿の時代が到来しております.是非大切な人との「いつも通りの喜び」を維持していくお手伝いをさせてください.

 資格

  • NASM-PES(全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス向上スペシャリスト)
  • 作業療法士(リハビリテーション)
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • コグニサイズ実践者
  • キャラバンメイト
  • 健康経営アドバイザー
  • 認知症対応力向上研修修了

 

所属

  • 日本作業療法士協会
  • 滋賀県作業療法士会
  • 日本認知症予防学会
  • 日本医療マネジメント学会

学会発表・実績

  • 長母指伸筋に対して皮膚の誘導を行った一症例|滋賀県作業療法士学会
  • 関節可動域訓練中に疼痛により血管迷走神経反射生失神を生じた一症例|日本認知症予防学会
  • 急性期リハビリ加算チェックリストを用いた取り組み|日本医療マネジメント学会
  • その「だいじょぶ?」は大丈夫?-認知機能低下症例に対しての疼痛評価について-|滋賀県認知症フォーラム
  • 急性期の早期離床におけるリハビリスタッフの意識調査-PICS対策と認知症予防への影響-|日本認知症予防学会

「認知症」との出会い 

私が初めて「認知症」という言葉を身近に感じたのは、小学生の頃のことでした。ある秋の夕方、自宅でテレビを見ていると、「かー、かー」とカラスの鳴き声が何度も聞こえてきました。不思議に思っていると、玄関の扉が開き、そこには両手にカラスを抱えた祖父の姿が。驚きで言葉も出ず、家族全員がただただ唖然としたことを、今でも鮮明に覚えています。

祖父がどうやってカラスを捕まえたのかはわかりませんが、あのとき初めて私は、認知症というものが家族全体の暮らしを揺さぶる力を持つことを、子どもながらに実感しました。

祖父の死、そして祖母にも訪れた変化

数年後に祖父が他界すると、今度は祖母に変化が現れました。
しっかり者で家族を支えてくれていた祖母が、少しずつ予定を忘れたり、日常の段取りができなくなったり。やがて認知症となり、かつての姿からは想像できないほどに日常生活に困難を抱えるようになっていきました。

私はその姿を見ながら、人は役割や目的を失うと、想像以上に心身に影響が出てしまうのだということを痛感しました。

医療・福祉の道へ ― 作業療法士として

その原体験が影響したのか私は医療・福祉の分野に自然と歩んでいき「作業療法士」の国家資格を取得。
これまで15年以上、県内の複数の総合病院で勤務し、整形外科・脳卒中・がん・難病・そして認知症など、さまざまな疾患と向き合ってきました。

多くの患者様と関わる中で私が強く感じたのは、
「いつも通りの毎日」がどれほど尊く、どれほど多くの人にとっての願いであるかということでした。

とくに認知症に関しては「認知症になりたくない」「家族が心配で…」「自分が迷惑をかけるのは避けたい」といった不安の声を数えきれないほど耳にしてきました。作業療法士として、正しい知識をもとにアドバイスをする機会も多くありましたが、その中でひとつの課題にも気づかされました。

正しい情報と現実との“ギャップ”

それは、医療現場で分かってきている予防の知識や実践と、一般の方々に届いている情報との間に大きな乖離があるということです。認知症は「なってからでは遅い」ことが多く、だからこそ「予防」がすべての鍵を握ります。その重要性を、私は身をもって知ってきました。

「病院は苦手」「大勢の中は不安」そんな声の受け皿に

同時に、現場ではこういった声にも出会ってきました。「病院はどうしても苦手で…」「予防の体操教室に行ってみたいけど、人が多い場所は緊張する…」

こういった方々が一定数いらっしゃるということも、私が現場で学んだ大切な事実です。だからこそ私は、病院でもなく、福祉施設でもなく、でも安心して足を運べる“中間的な場所”としての役割を果たしたいと考えるようになりました。

ラゴラボの理念への想い

いつも通りの暮らしを『動ける体』とともに。

この理念には、
・病気になる前に行動を起こす「予防」の大切さ
・人としての尊厳や日常を守ること
・ひとりひとりの想いを大切にした関わり
といった私の想いがすべて込められています。

ラゴラボは、医療でも施設でもない、でも「動ける体」を維持していくための“ちょうどいい場所”でありたい。
気軽に来られて、自分らしく過ごせる場所。
そうした居場所づくりを通して「予防」と「正しい知識の発信」に力を注いでいきます。

最後に ― 大切な人と、大切な日常を

どんなに時代が変わっても、
「いつも通りの暮らし」を守ることが、人の心と体にとって何よりも大切なことだと私は信じています。

その日常を、大切な人と1日でも長く過ごすために――
ラゴラボがその小さなきっかけとなれれば、これ以上の喜びはありません。